オール・ユー・ニード・イズ・キル。ハリウッド実写映画化された日本人原作ライトノベル
2017/04/08
ハリウッドで映画化されたもされたオール・ユー・ニード・イズ・キルは『よくわかる現代魔法』の原作者・桜坂洋氏の作品であり、つまるところ原作がライトノベルなんです。
デスノートで有名な小畑健氏が小説の表紙を担当し、さらに同氏でコミック化もされているこの作品はとても質が濃く、考えさせられるような内容の小説になっています。
ライトノベルだからって舐めちゃ駄目ですよ?
一級のSF作品となっています。
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何度でも君と出逢い、戦う
ギタイという地球外生命体との戦争が起こっている近未来。
舞台は日本で、ギタイと戦うための国際部隊基地があり物語はそこから始まります。
主人公の新米日本人兵士キリヤ・ケイジは、戦場で特殊なギタイを倒したあとに死んでしまいます。
死に際で、対ギタイ戦争の英雄であるアメリカ人の女兵士リタ・ヴラタスキ
に『日本では食後のグリーンティーは無料か?』と尋ねられますが、彼は答えることができずに命を落としてしまいました。
しかし目覚めたとき、彼は出撃する前の自室にいるのでした。
ループする世界で戦い続ける
戦争で死んだことを夢だったと割り切ろうとするケイジでしたがどうにも合点いきません。
しかし夢と思うしかないケイジの周りでは、その夢の中であった同じことが次々と起こっていきますが、また同じ戦場に行きまた彼はギタイに殺されてしまいます。
目覚めると彼は自室にいました。
何回か死ぬことでケイジは自分が同じ時間をループしていることに気が付き、軍曹バルトロメオ・フェレウに侍の、刀で敵を斬ることで戦い方を憶える『斬りおぼえる』という言葉を教わります。
ケイジはループする世界で戦いを『斬りおぼえる』と誓うのでした。
何度も何度も死に世界をループすることでケイジは新兵という肩書には似合わないほどの実力を身につけていきます。
そして何週目かのループで、ケイジは初対面のリタに言います。
『日本では確かに食後のグリーンティーは無料だ』
リタはポロポロと涙を零すのでした。
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ループの先は……
この小説のおすすめポイントは、主人公が時間をループする中で成長していく姿や、ループの果てに何が待っているのかということです。
無限にループし続けるのであれば、無限に生きられます。
無限にリタ・ヴラタスキという女の子と出逢い、自分か彼女かが死ぬまで一緒に過ごすことができます。
しかし主人公らの選択肢はそんなものではないのです。
終わりに
映画の方を見た方でも、内容はかなり違っていいますのでどうぞ読んでみてください。
いやしかし、日本のライトノベルがハリウッド映画の原作になるなんて凄いですよね。
これからもそんな作品が出てくることを願います!
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