シン・ゴジラが大ヒット公開中だけど、シン・エヴァンゲリオン劇場版はまだなのか!庵野監督の近況、考察情報などをまとめてみた
2016/11/03
現在公開中の話題作シン・ゴジラ。
ゴジラファイナルが公開されてから初めて公開された日本産ゴジラだそうです。
そんなシン・ゴジラの監督は、実写版『進撃の巨人』の監督・樋口 真嗣と、
そして『新世紀エヴァンゲリオン』でお馴染みの庵野秀明監督です。
そんな庵野監督は2007年から
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
とヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズを公開しています。
しかし2015年公開予定(2015年は使徒襲来の年でした)とされていた次回作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が2016年10月現在も公開されていません。
それどころか公開予定日などの情報すら入ってこない状況です。
そこで今回はこれまでに発表された『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開情報と考察などを書いていきたいと思います。
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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||とは
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』とは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(以下ヱヴァQ)』の予告で公表された次回作。
今までも謎が多すぎるヱヴァンゲリヲン新劇場版なため劇場公開された『Q』からの続きかすらも怪しい次回作ですが、『Q』の最後次回予告意外にも次回作のヒントのようなものが少なからず作られ、発表されています。
2012年公開以来、現在2016年10月まで公式発表などの音沙汰はなく公開日すら決まっていない本作ですが、原作者の庵野秀明監督が『シン・ゴジラ』の制作が終わり東京都内完成報告会見で次のようなコメントを表明しています。
「最初に謝っておきたいことがあって。エヴァンゲリオンのファンの方には、本当に本当に本当にお待たせしております。申し訳ないです」
「エヴァンゲリオンという作品は僕自身ものすごく、魂としかいいようがないんですけど、そういうものを削り取る作品」
「自分を削りながら作っていくのを、3本連続でやってしまって削りとってしまって。残すものがなくなってしまった次のことを考えずに作品を作ってしまうので、立ち上がるところからはじめないと作れないタイプだけど、それを3回もやってしまった」
「もう二度と作品を作れないかもというぐらい『Q』のときに追いつめられて。そのときお話をいただいて、僕自身救われたような気がしました。エヴァンゲリオンという作品を作ることもできると思います。お待たせしているのは事実なので、深く深くおわびいたします。本当にすみません」
長らく待ちに待ってやっとシン・エヴァが始動したって感じですかね。
これまでのヱヴァ新劇場版をおさらい
エヴァには大きく分けてTVアニメ版と新劇場版の二つがあります。
気弱な少年シンジがエヴァンゲリオン初号機に乗って迫りくる敵・使徒と戦うという物語はそのままに新劇場版ではリビルドと呼ばれる手法でエヴァの新たな世界が紡がれていきました。
基本的なキャラや舞台の設定などはだいたい二つとも同じなのですが、新劇場版ではキャラ設定が若干違っていたり敵の数や姿形まで違ってきています。
『序』まではほとんどTVアニメ版と同じと言ってもいいシナリオだったのですが『破』からは新展開も加わり、これまで全く見たことが内容な『Q』の世界が始まりました。
『破』の最後で覚醒したエヴァ初号機が使徒に取り込まれた綾波を助け出した描写のあと、空から降ってきたロンギヌスの槍によって封印されてしまいました。
『Q』の世界は『破』の時間線から14年後が舞台。エヴァ初号機に取り込まれたままになっていたシンジを旧NERVの面々が彼をサルベージ。目覚めたシンジが目にしたのは自分が知っているものとはかけ離れた世界でした。その後旧NERV、現在のWILLEのもとから逃げ出しシリーズおなじみの渚カヲルと出会い、世界が変わってしまった原因が自分にあるということを知らされます。そのあと、父であるゲンドウに利用されているとも知らずに、彼と共に『世界を元に戻す』ために奮闘しますがWILLE所属のアスカやマリに阻まれます。フォースインパクトを発動しかけ阻止されたシンジは戦いのあとアスカに無理やり手を引かれ何処かへと去っていきました。
『序』と『破』はほとんどTVアニメ版と同じなので省きましたがだいたいこんな感じです。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の考察
これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズは
『ヱヴァンゲリヲン』
と表記されていましたが、次回作では旧アニメシリーズと同じように
『エヴァンゲリオン』
になっています。
そのほかにもタイトルの前に『シン』が付き、『新劇場版』ではなくただの『劇場版』になっています。
『シン・ゴジラ』もありますし、『シン』っていったい何なんでしょうね。
そして最も物議を醸しているのが最後に付く『:||』という記号です。
『:||』という記号は最初の縦線が細く次の縦線が太いです。
そのためもっとも有力な説とされるのが、楽譜の反復記号というものだ。
反復記号の意味は曲頭に戻るというもので
との間に挟まれたところを繰り返して演奏するというものです。
物語が振り出し(つまり『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』か。それともテレビアニメシリーズか)に戻るということではないかという説です。
つまり物語がループしているのではないかというもの。
タイトルが旧表記『エヴァンゲリオン』に戻っていることの意味は、テレビアニメ版に戻るということなのかもしれないですね。
ただし異論もあり今までの新劇場版タイトルにも『:』がついていたので『:』は含まず単純に『||』と考えると、曲の終わりを意味する『終止線』であるとも考えられる。
そうであれば物語はここで終わりつまりエヴァンゲリオンはここに完結するという意味にもなる。
もともと『Final』作品として語らえていた『現シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』なのでその意味であっても不思議ではないでしょう。
NEXT EVANGELION:3.0+1.0
2014年9月に公式サイトに『NEXT EVANGELION:3.0+1.0』という文字が出現しました。
それがサイトに出たのが『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q TV版+巨神兵東京に現わる 劇場版 TV版』がテレビで放送され本編終了した直後だったために予告などが期待されましたがそれのみで詳しい情報は発表されませんでした。
上記の画像の通り『:1.0』『:2.0』『:3.0』と続き最後が『:3.0+1.0』となっています。
『:3.0+1.0』の部分をクリックすると『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』のページに飛びます。
つまり
『:3.0+1.0』=『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』
というわけですね。
『3.0』と『1.0』が題されているということはつまり新劇場版三作目の『Q(3.0)』と『序(1.0)』のことでしょうか?
決定打はありませんが多分そうだと思います。
『Q』と『序』の内容をもう一回やるのでしょうか?
これを考察するには、
『ヱヴァ新劇場版は作品ごとに違う世界線の物語を描いている』
という考えで説明できます。
これまでの劇場版予告では、予告映像と出来上がった映像とはほとんど違っている。
以下が『序』のエンディング後にあった『破』の予告映像。
前半は『破』の内容と同じに見えるが、後半は実際の映像にはなかったものだ。
そして次が『破』のエンディング後にあった『Q』の予告。
実際の『Q』本編には全くといって同じ映像がありません。
つまり予告で公表した内容は、劇場公開するものではなく、
『分岐した世界線の物語』
だということです。
『Q』は『破』と別の世界線?
実はヱヴァ新劇場版にはそれぞれ副題があり、
それぞれ
序の『YOU ARE (NOT) ALONE.』
破の『YOU CAN (NOT) ADVANCE.』
Qの『YOU CAN (NOT) REDO.』
とあります。
各副題には毎回『(NOT)』が付いており、それを文として含めるか含めないかで意味合いが真逆になります。
それぞれ(NOT)有りと(NOT)無しの物語が二つ用意され、そのどちらかを放映していたという説があります。
別々の世界線で『ハッピーエンド』と『バッドエンド』に別れ、それぞれを交互に映像してるというものです(交互というのは憶測ですが)。
『序』ではYOU ARE (NOT) ALONE.
の(NOT)を含める(含めなくても成立しそうなので含めないとの声も有り)
↓
”あなたは独り” ”あなたは独りではない”
『破』ではYOU CAN (NOT) ADVANCE.
の(NOT)を含めない。
↓
“君は進むことが出来る” ”君は進む事ができない”
『Q』ではYOU CAN (NOT) REDO.
の(NOT)を含める。
↓
“君はやり直すことが出来る“ “君はやり直すことが出来ない”
この考察を裏付けるものとして上記で示した、次回予告映像が実際ののものとは全く違うものだったというものです。
その全く違う映像の内容というのがヱヴァQの(NOT)を含めないときの物語だということが言えると思います。
つまり”君はやり直すことが出来る”物語が、放映されることのなかったもう一つのヱヴァQなのです。
『シン・エヴァ』=『:3.0+1.0』ということは、放映されることのなかったもう一つの『Q』と『序』、
つまりそれぞれ
『序』の”あなたは独り”の物語
と
『Q』の“君はやり直すことが出来る”物語
がシン・エヴァンゲリオン劇場版:||の内容かもしれないのです。
『NEXT EVANGELION:3.0+1.0』の話に戻りますが、なぜ『3.0』の方が先で『1.0』があとなんでしょうね?
意味深ですよね……。
ちなみに『EVANGELION:3.0+1.0』という文字は、『無在原点』という言葉と共に書かれていた『ぼんぼり』が鎌倉鶴岡八幡宮『ぼんぼり祭り』に出現していました。
実はぼんぼりに書かれていたのってサイト上よりも早いお披露目だったんですよね。
でもぼんぼりの方には『EVANGELION:3.0+1.0』だけじゃなく『etc.』とも書かれてるんですよね。
『etc.』って『など』とか『その他』って意味だし……謎は深まるばかりだ……。
カヲルくんの意味深発言
序
「また3番目とはね。変わらないな、君は」
「逢えるときが楽しみだよ。碇シンジ君」
破
「さあ約束の時だ、碇シンジ君 今度こそ君だけは 幸せにしてみせるよ」
Q
「ごめん、これは君の望む幸せではなかった」
「縁が君を導くだろう」
「そんな顔をしないで また会えるよ、シンジ君」
渚カヲルというキャラクターは全シリーズ通しての重要なキャラクターです。
人間の肉体と第一使徒・アダムの魂を持つ少年です。
彼はシンジのことをあらかじめ知っているような発言をしており、これらが物語がループしている説を大きく決定付けるものとなっています。
それから渚カヲルについては面白い考察があります。
『破』の最後で彼が放ったと思われるロンギヌスの槍が空から飛んできてニアサードインパクトは阻止されたわけですが、その場面の映像はエンディングロール後の映像です。エンディングロール後に予告意外の映像があったのは『破』だけです。
そこから導き出せる考察は、
ニアサードインパクトが『起こった世界線』と『阻止された世界線』に分岐した
ということです。
どういうことかと言えば、『破』の最後でニアサードインパクトが起こりかけて阻止されましたが、それはループ後のことです。
ロンギヌスの槍を放ったあとの渚カヲルの
「さあ約束の時だ、碇シンジ君 今度こそ君だけは 幸せにしてみせるよ」
という発言は『Q』の
「ごめん、これは君の望む幸せではなかった」
という発言で渚カヲルが死んだあと世界が巻き戻り、シンジに『幸せ』にさせるためニアサードインパクトを阻止し違う世界線を作ったということです。
つまり、劇場公開した『Q』の内容のあとに世界がループし、渚カヲルがニアサードインパクトを阻止した『破』の最後の場面に繋がり、『Qの予告映像』に繋がるという感じです。
うーん、なんだか色んな考察があって頭がこんがらがってきました……。
ちゃんとまとめられてるか不安です。変だったらあとで直します。
日本アニメ(ーター)見本市に新作映像が公開された
2014年12月に公開された映像
公開されたこの映像は次回作のシン・エヴァの予告映像じゃないかと思われています。
『新世紀エヴァンゲリオン』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の最初の場面をオマージュしてあったりと、興味深い映像になっています。
2015年2月に公開された映像
またまた日本アニメ(ーター)見本市にて新作映像が公開されました。
あらすじは以下のようなもの。
別の場所、別の時、 決戦兵器の起動実験が行われていた。
秘密裏に開発と実験が進められていた『Another No.=無号機』は、 ヒトの制御を受け付けず、突如暴走を始める──。
『Another No. = 無号機』は、何のために作られたのか? 「別」の世界で起動したエヴァの、暴走と咆哮の物語……。
やはり『別の世界』という概念があるのがエヴァなのでしょうね。
ループ多世界説が俄然信憑性を帯びてきました。
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最後に
シン・ゴジラが終わり、エヴァの新作を作る意欲も出てきたでしょうし、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の劇場公開も早々に発表させるでしょうね。
シン・ゴジラも好評のようですし庵野監督には期待してます。
作品を作ることに命をかけているような人なのであまり無理はせずにでもちゃんと完成させてほしいですね。
以上、長くなりましたがシン・エヴァの現情報でした!